心と身体の苦しみを取り除く瞑想8週間プログラム第6回目です。今回のテーマは「想像が現実に与える影響の大きさ」です。
※プログラムの名称を「心と身体の苦しみを乗り越える」から「心と身体の苦しみを取り除く」に変更しました。
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ですのでもし、
「youtubeでは広告が入り聞きづらい」
という方がいらっしゃいましたら、
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第6回目「想像が現実に与える影響の大きさ」テキスト
心と身体の苦しみを取り除く
8週間プログラム第6回目、
今回のテーマは
「想像が現実に与える影響の大きさ」です。
さあ、始めていきましょう。
瞑想は積み重ねです。
ここまで学んできたことを積み重ねて
どんどん実践していきましょう。
姿勢にはもう慣れましたか?
坐蒲の上に座ったら身体を前後左右にゆすって
重心を身体の中心にしっかり持っていきましょう。
組む足の位置も調整しながら
ご自分の体形に一番合った位置を
見つけていってください。
骨盤とおへそを前にだすイメージで
グッと背骨を立てます。
この、背骨を立てるポイントが
甘い方も多いので、
しっかり意識して立てていきましょう。
ただ、日ごろから反り腰気味だと
自覚のある方は
通常の位置に戻すように心がけてください。
肩から力を抜き、
首から力を抜いていきます。
この時、肩を回したり、
首を動かしたり、
頭を回したりしてほぐして頂いても構いません。
肩、首回りがリラックス出来たら
手の位置を固定しましょう。
印を組むか、あるいは手のひらを上にして
ももの上に自然に置きます。
手の位置は奥すぎず、
手前すぎずちょうど良い場所に起きましょう。
アゴは引きすぎず、上げすぎず、
顔を真正面に向けます。
目はまぶたの重みだけで閉じておきます。
両側の頬っぺたから力を抜いて、
アゴ全体の重みを感じていきます。
呼吸は鼻から吸い、鼻から吐いていきましょう。
呼吸は、特段の指示がある場合以外は
通常の呼吸で構いません。
深い呼吸を心掛けようとか、
吐く息を長くしようなどは思わなくて構いません。
ただ、呼吸が浅くならないようにだけ
注意してください。
呼吸が浅くなっている時は、
瞑想の技法に集中しすぎてしまったり、
頭が嫌な考え事で
いっぱいになってしまっていたりする時です。
呼吸が浅くならないように気を付けてください。
姿勢が整ったら今度は深呼吸を
大きく2,3回していきましょう。
深呼吸は、呼吸音が周りに響くほど
力強く行えるようになってください。
深呼吸が終わりましたら、
振り子の針が徐々にふり幅を
縮めていくように、
呼吸の幅を戻していきます。
呼吸の調整が終わりましたら
今度は心に意識を向けていきます。
心とは五感が感覚を受け取った総体です。
ですので、
心を観察するには
五感を観察することが優れています。
まずは音です。
耳に聞こえる音を全て探していきます。
一つ残らず探していきましょう。
外から聞こえる人の話し声、
鳥や犬の鳴く声、家電などの稼働音、
スピーカーから聞こえる音楽やこのガイダンスの声、
また、それらに気づいたら、
それらをもっと詳細に観察してください。
外から人の話し声が聞こえたら、
それは何人いるのか、
どれくらい離れているのか、
性別はどちらか、年齢はいくつくらいか、
声の調子からわかるその人の
気分や感情はどうか、
また、このガイダンスであっても、
バックミュージックとして聞こえる音楽の
楽器の音一つ一つに耳をすませます。
一つの観察対象に対して、
どこまでも繊細に繊細に、
入り込んでいってください。
それこそが瞑想です。
今度は視覚です。
まぶたの裏に見える光に
意識を向けていきます。
現実に見えているものと、
想像の映像とを完全に
切り離せるようになってください。
まず、現実に目に見えている、
まぶたの光に意識を向けてください。
光が強ければ、
まぶたの中の細い血管まで
見える方もいるかもしれません。
では、今度は、想像してみてください。
自分の心配事や悩みを想像します。
会社に行くのが嫌な人は、
会社の風景やそこにいる
嫌いな人の顔や雰囲気。
心配や不安があるのなら、
その光景や景色を想像します。
今なにも思いつかない人は、
「レモン」を思い浮かべてみてください。
全体的に黄色くても、
ぽつぽつと小さなくぼみが全体にあり、
そのくぼみは黒ずんでいます。
両側の先端は盛り上がっていて、
先には緑のヘタがついています。
全体の形はラグビーボールのようです。
さて、今見てもらったその映像、
まぶたの裏の光を見る時と、
想像の中の映像を見る時と、
ほとんどリアルさの区別が
つかなかったという方も
多いのではないでしょうか。
もう一度、まぶたの裏の光に意識を
向けてみてください。
そして、その現実の光を見ます。
今度は、また想像の中の映像に
意識を戻します。
心配や不安、不快感や嫌悪をいだく対象を
鮮明に想像してください。
やがて心は本当に不安や心配、
怒りや恐怖心といったネガティブな感情で満たされてくるはずです。
この感覚が理解できるまで、
何度も続けてください。
少し時間をとりましょう。
ご自身で、まぶたの裏に見える
現実の映像と、
想像の中の鮮明な映像を
行ったり来たりして、
感覚に大した違いがないことを
つかんでください。
※※※
さあ、どうでしょうか?
心は少し、ネガティブな状態に
引っ張られましたか?
感受性の強い方は、せっかくこうして瞑想をしているのに、気分が落ち込んでがっかりしているかもしれませんね。
それでは、その気分はそのまま置いておいていただいて瞑想を続けていきましょう。
引き続きまぶたの裏に見える光に意識を向けてください。
呼吸に意識を向けます。
吐く息に気づき、吸う息に気づいていきます。
まぶたの裏に見える光から意識を離さないように気をつけながら、呼吸に気づいていきます。
吐く息、吸う息に気づきながら、
もう一度想像の世界に入っていきます。
さあイメージしてみてください。
今は、秋や春先の季節の変わり目。
あなたは心地のよい草原に
遊びに来ています。
空は澄み渡る最高の天気です。
ところどころに見える雲は、
よく見ると少しだけ
風に流されているようです。
半袖でも心地の良い気温。
適度に湿度を帯びた風が
肌に触れるのを感じます。
前から吹く風を顔に受け、
髪は後ろに軽く流れます。
あなたは、思わずその空気を
沢山吸いたくなります。
次の吸う呼吸に合わせて、
実際にその空気を吸い込んでいる所を
想像してみてください。
焦らずゆっくり呼吸をします。
時間はたくさんあります。
あなたは時間に追われず
誰にも邪魔をされない時間を
過ごしています。
自然の中の美味しい空気が
鼻の奥を通り、
肺に届くのを感じます。
呼吸をしながらきれいな青空を
見上げます。
あなたには見えない風が
見えるような気がしてくるでしょう。
そこには、
強い風が、
弱い風が、
あたたかな風が、
冷たい風が、
さわやかな風が、
優しい風が、
吹いているのがわかります。
このまま何時間でもここにいたいような、
そんな心地よさを感じます。
青空の下で目を閉じると
燦燦と輝く太陽の光がまぶたを通して
感じられます。
太陽の光をまぶたの裏で感じてください。
呼吸は相変わらず草原の心地よい空気を吸い込んでいます。
さあそれでは、まぶたの裏に見える現実の光に意識を戻してください。
あなたが今見ているまぶたの裏の光に意識を向けてください。
自分が座っていた部屋に意識を戻します。
呼吸を調えましょう。
鮮明に想像することができましたか?
まぶたの裏に見える現実の光と、
想像の中の世界の違いはどうだったでしょうか?
どちらも大きな違いがないように
感じましたか?
今の心の状態はどうでしょうか?
先程、ネガティブなことを想像した時と今みたいにポジティブなことを想像した時の心の状態の違いはどうでしょうか?
心の状態を観察してください。
今日、この瞑想中になにが起こったのかをしっかりと理解してください。
私たちは、現実の出来事ばかりを大切にして、現実に起こることがこの人生に大きな影響を与えると思い込んでいます。
しかし、そうではありません。
今体感してもらったように、脳の中では、現実の世界と想像の世界ではそれほど違いがありません。
つまり、なにかを想像するとき、何度もその現実を繰り返してくということなのです。
ネガティブな想像を繰り返せば、
あなたの人生は何度も何度も悲劇に見舞われます。
一日に何度ネガティブな想像をするかを思い返してみてください。
上手くいかなかったこと、嫌な人のこと、心配なこと、過去の失敗のこと、過去の辛いことを何度想像していますか?
その数は数百、数千、数万を超えているはずです。
それは、数百回、数千回、数万回、その出来事を体験していることに他なりません。
現実は一度しか起こってないのに、それ録画して、あなたが何度も何度も脳の中の映画館で上映しているのです。
※※※
瞑想をしたいと思う多くの人の想いは、「自分を変えること」「人生を変えること」です。
そうであればまずは、この脳の中の映画の上映会の内容を変えてください。
自分を変えたいと思いながら、何度も何度も頭のなかで、過去の出来事やその他のネガティブな思いを上映し続け、自分自身に「自分はこんな人間なんだ」と言い聞かせ続けていたら、自分を変えられるはずはありません。
まずは、脳の中で映像をポジティブなものにしていく訓練を積みましょう。
もちろん、最初から上手くできる必要はありません。
気づいたときにはネガティブな考えで頭がいっぱいになってしまっていたり、ダメだと思っても考えてしまうこともあります。
しかし、それは訓練で乗り越えられます。
瞑想は知識ではありません。
実践の技です。
それを修得するためにはどうしても訓練が必要になります。
今日始めてスキーをする人が、
どうして上手く滑れることがあるでしょうか。
瞑想もそれと同じです。
まだ訓練を始めたばかりです。
瞑想を通して、頭の中で繰り返される映像をポジティブなものに変えていく努力をしていきましょう。
今回は、現実のできごとと同じ程度に想像の世界も人生に影響を与えるのだということを知っていただくこと、頭の中の映像をポジティブなもので満たすことの大切さを覚えておいてください。
それでは、瞑想を終えていきましょう。
いつものように意識を自分の座っていた部屋に戻します。
目を閉じたまま周りの景色を思い浮かべましょう。
呼吸の幅を徐々に大きくしていき、
深呼吸に切り替えていきます。
2,3回大きな深呼吸をしてください。
深呼吸が終わりましたら、
徐々にその幅を縮めていきます。
手の指先からグーパーグーパーと動かし、
手首、腕、肩、首と動かし、背骨をゆるめて足をほぐします。
最後にゆっくりと目を開けて瞑想を終えていきましょう。
お疲れさまでした。
音声ガイダンスをスマホで聞くならこのアプリが便利
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