心と身体の苦しみを取り除く【瞑想8週間プログラム:第14回目】 今回のテーマは「物事をもっと大きな期間で捉える」です。あなたはまだ、この人生の決着をなにも見ていません。さあ、ここからあなたのハッピーエンディングに向かって進んでいきましょう。
youtube音声ガイダンス
youtubeは広告が邪魔!という方はこちらで聞けます
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ですのでもし、
「youtubeでは広告が入り聞きづらい」
という方がいらっしゃいましたら、
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第13回目「心の反応を変える簡単な方法」テキスト
心と身体の苦しみを取り除く瞑想8週間プログラム第14回目
今回のテーマは
「物事をもっと大きな期間で捉える」です。
姿勢を整えましょう。
体から力を抜きましょう。
呼吸に意識を向けていきましょう。
瞑想は難しく捉える必要はありません。
ただそこにそうして
動かずに座っているだけで
瞑想はどんどん熟達していきます。
多くの人は、
物事を複雑に考え
自分で人生をどんどんどんどん
複雑にしていってしまいます。
この世の中は、
あなたが作り出すほどには
複雑ではありません。
全てにおいていたってシンプルです。
「迷誤我にあり」という言葉があります。
これは、
迷いも誤りも、
自分の内側にあるのだということです。
ただ座り続けるだけで
心の内側の迷いや誤りは消えていきます。
本来は、こういうガイダンスがなくても、
ただ座っているだけで瞑想というのは十分です。
ですが、このただ座るということが、
習慣づけられないとなかなか難しいものです。
このガイダンスは補助輪のようなものです。
このプログラムを終える頃には、
ガイダンスがなくても、
数十分独りで座り続けられるように
なっていただきたいと思います。
さあ、今回も心を整えて、
呼吸に気づきながら
沈黙の時間を取りましょう。
吸う息に気づき
吐く息に気づきます。
息を吸うとき、
自分は今息を吸っていると気づき、
息を吐くとき、
自分は今息を吐いていると気づきます。
またできる方は、
息を吸い終わる時、
息を吸い終わると気づき、
息を吐き終わる時、
息を吐き終わると気づきます。
そして、さらにできる方は、
息を吸い始める時、
息を吸い始めると気づき
息を吐き始める時
息を吐き始めると気づきます。
完全を目指す方は、
息の吸い終わりと
息の吐き始めの間の
一瞬の停止した時間に気づきます。
息の吐き終わりと、
息の吸い始めの間の
一瞬の停止した時間に気づきます。
そしてこれら全てを
繊細に気づき続けてください。
吸う息に気づき
吐く息に気づき
息の吸い終わりに気づき
息の吐き終わりに気づき
息の吸い始めに気づき
息の吐き始めに気づき
吸う息と吐く息の間の
一瞬の停止した時間に気づいていきます。
可能な範囲で呼吸に気づきながら、
沈黙の時間を過ごしてください。
さあ、今回のテーマのお話に入っていきましょう。
今回のテーマは「物事をもっと大きな期間で捉える」です。
私たちはこの人生を、
あらゆる場面で評価しながら生きています。
例えば、
学校や試験に受かることは
良い事でしょうか?
あるいは悪いことでしょうか?
事故を免れることは
良いことでしょうか?
悪いことでしょうか?
会社や学校に嫌いな人がいないのは
良いことでしょうか?
悪いことでしょうか?
誰と付き合っても長続きしないことは
良いことでしょうか?
悪いことでしょうか?
私たちは大抵、
その場その場において、
良い悪いを判断して生きています。
そしてほとんどの場合は、
表面的な良し悪しばかりで
判断することになります。
しかし、感情的な良し悪しと
現実的な良し悪しというのは全く異なります。
そして多くの場合、
感情的な良し悪しに反することの方が、
人生にとって大切なことである場合が多いものです。
ここで少し振り返ってみてください。
今のあなたが身につけている、
あなたの魅力や長所は
どのようにして身につけたのでしょうか?
例えば私であれば、
こうして皆さんにガイダンスがお届けできるだけ
パソコンを使いこなせるようになったのは、
会社員時代に今ではパワハラとも言えるような
上司の指導があったおかげです。
どんな仕事でもこなせるという自信がついたのは、
若い頃に朝5時まで残業させられて
また朝の7時から出社という
激務を体験させられたおかげです。
これはほんの一例ですが、
そういう経験は誰にでもあるはずです。
そして、うまくいった経験からではなく、
表面的にはうまくいかなかったと思うような経験こそが
あなたを今日まで成長させてきたのではないでしょうか。
もちろん中には、
厳しい経験を通して
心が折れてしまった人もいるでしょう。
このガイダンスを聞いている人の中には、
過去の経験を、
「良かった」なんて振り返れない人もいるでしょう。
実はそれこそ今回のテーマです。
過去を振り返って、
「あの経験があったから」と思える人は、
これからもその理解を持って
人生を歩んでください。
これから起こるどんな出来事も、
その理解を通してみたら、
「これは何か必要な経験なのだ」と納得できるはずです。
では、そうは思えずに、
過去の経験が今の自分の心を縛り付けていたり、
自分や他人を責める原因になっている場合にはどうすればよいでしょうか。
それは、
まだその出来事に対して評価をしないことです。
あなたがその出来事に対して
良いか悪いかを決めるのはまだ早すぎます。
例えば、
自分がしてしまったことに対して、
誰かを傷つけてしまったと、
後悔している人がいたとしましょう。
そしてもしそれが、
自分の心を苦しめ、
トラウマとなっているのなら、
あなたがやるべきことは
反省をし続け、
自分自身を苦しめ続けることではなく
まずは、
あなた自身の心を取り戻し、
前を向いて進んでいくことです。
そのために、
その出来事の結果をまだ評価しないことです。
仮に、あなたがどれほど
ひどいことをしてしまったとしても、
その経験によって相手は、
痛みを知り、思いやり深い人間に育つかもしれません。
あるいはその相手にその経験がなければ、
傲慢な人間に育ち、
別なところで誰かを傷つけていたかもしれません。
行為をしてしまった時点での
良し悪しで評価するのではなく、
もっと大きな時間軸で物事を見て、
評価するようにしていってください。
これはあらゆることに対して言えます。
あなたに降りかかる出来事の
全てに対して、
もっと大きな期間でその良し悪しを考えるようにしていってください。
最後に一つ戦前のお話をしましょう。
ある町に一人の農夫が住んでいました。ある年、とても天候に恵まれ、彼の農作物は豊富に育ち、大豊作になりました。それを見た隣人たちは、「こりゃすごい!あんたは恵まれているな」と言います。それを聞いた農夫は喜ぶでもなく「なにが幸やら不幸やら」と答えます。
まもなくして農作物の刈り入れ時になると、野生の動物たちが畑を食い荒らし全て台無しにしてしまいました。隣人たちは農夫に向かって言います。「こりゃひどい。あんた、災難だったね」。それを聞いた農夫は悲しむでもなく「なにが幸やら不幸やら」と答えます。
翌日、農夫の息子が罠を仕掛け、畑を食い荒らした獣たちを何頭も捕まえました。息子はそれを売って生活費にすることにしました。
隣人たちは言います。「それは幸運だったな」。しかし農夫は同じように答えます。「なにが幸やら不幸やら」。
次の日、捕まえた獣を町に売りに行く道中、獣が暴れ息子が足の骨を折るという大けがを負ってしまいます。
隣人は言います。「さすがにこれはかわいそうじゃないか。運が悪かったな」
それを聞いても農夫は同じように「なにが幸だか不幸だか」と答えます。
数日後、戦争のために健康な若者みんなに徴集命令がきます。足の骨を折っていた息子は徴集を免れました。
隣人は言います。
「足の骨で命が助かったんだから運がよかったな」
農夫は答えます。
「さあ、どうだろうね」
私たちの人生は、
まだまだ途中経過に過ぎません。
なにが幸となり、なにが不幸となるかは
まだまだ判断できません。
逆に言えばそれは、
私たちは、今日までのどのような出来事や経験も、
幸せのためのプロセスに自分で変えることができるということです。
理想的な未来を見つめて進みましょう。
最後に少し
振り返りの時間を作ります。
呼吸に意識を向けながら、
もう一度沈黙の時間をお過ごしください。
あなたの過去の経験を通して、
ここまでの話しを自分の人生に照らし合わせて
振り返ってみてください。
また、この瞑想が終わりに近づきましたらお声掛けします。
さあそれでは、
瞑想を終えていきましょう。
目を閉じたまま
意識を今いる部屋に戻していきましょう。
呼吸に気づきながら、
自分の周りの空間にあるものに
意識を向けていきます。
心の目で、
自分の座っている空間を正しく認識できたら、
大きな深呼吸をして、
息を全て吐き切ったら
脱力しましょう。
手の指先からグーパーグーパーして、
手首、腕、肩、首と動かしていきます。
最後にゆっくり目を開けて
瞑想を終えていきましょう。
お疲れ様でした。
※上記は書き起こしのため、誤字等はご容赦ください。
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