心と身体の苦しみを乗り越える瞑想8週間プログラム、第4回目です。今回のテーマは第2回目の続き「心や身体の苦しみの要素を知る(後半)」です。前回は100%の苦しみのうちの30%、今回は残りの40%の苦しみを取り除いていきます。テキストは引き続き114頁の「ポイント」を参考にしてください。本プログラムは「D:観察法」を簡単にしたものになります。
※このプログラムは、未完成のため、完成までに8週間以上時間がかかります。次回のガイダンスがアップされるまで、繰り返し同じガイダンスに取り組んでいていただき、瞑想の訓練を積んでいただければ嬉しく思います。
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第4回目「心や身体の苦しみの要素を知る(後半)」テキスト
それでは今回は苦しみを取り除く8週間プログラム4回目です。
第2回目では、100%の苦しみのうち30%が本当の苦しみで、
残りの30%は苦しみを嫌うことによって生み出す苦しみだというお話をしました。
今回は、さらにその残りの40%の苦しみについて瞑想の中で観察していきましょう。
さあそれでは、
瞑想を始めていきましょう。
いつものようにしっかりと姿勢を作ります。
リラックスした姿勢で行う方はそれでも構いません。
姿勢を整えて、呼吸を整えて、心の準備ができたら始めて行きましょう。
心や体の苦しみの残りの40%は、
想像による苦しみです。
私たちは、現実の痛みや苦しみ以上に、
想像によって自分自身に苦しみを与えています。
例えば、
体の痛みという苦しみを感じていたとします。
その際、実際の痛み以上に、
「このまま治らなかったらどうしよう」
「もっとひどくなったらどうしよう」
「これは何かの病気なんじゃないか」
「もっと重大な病気が隠れているのではないか」
「無理をしたらもっと悪くなって行ってしまうのではないか」
などのように、痛み苦しみを小さな原因として、
大きな痛みを想像をし始めます。
これは、体の苦しみ以上に、心の苦しみの方がより明確に現れます。
例えば、学校や会社で、
いつもは仲の良い人が、素っ気ない態度を取った時、
「みんなから嫌われて、仲間外れにされたらどうしよう」
「私がなんかしてしまったのか、悪口でも言いふらされたらどうしよう」
「学校や会社に入れなくなったらどうしよう」
そのように、小さな出来事から大きな想像をして、
自分で苦しみを生み始めます。
その想像によって生み出された苦しみは、
さらに想像を生み、止まるところなく苦しみを大きくしていきます。
仲間外れになったら学校にも行けなくなっちゃう。
そしたら、就職もできなくなっちゃう。
そしたらきっと、親も悲しむだろうし、
もしかしたら結婚もできないかもしれない。
私なんて、誰からも必要とされないのかもしれない。
あるいは、仲間外れになったら、
仕事もやりづらくなって、変えなければいけなくなるかもしれない。
生活費を稼ぐのだって大変なのに、
また一から職を探さなければならないなんてなんて辛いんだろう。
新しい職場にはもっと合わない人もいるかもしれない。不安だな。
仕事は今よりもっと辛くなるかもしれない。耐えられるかしら。
子供といる時間ももっと減って、
子供の面倒を見ることができなくなって、
ちゃんとさせることができなくなるかもしれない。どうしよう。
そんなふうに、
小さなきっかけを原因に、
大きな想像を膨らませて、
苦しみを増大させて行きます。
これは大げさな話ではありません。
ほとんどの人がこれと同じような事をやって、
毎日苦しんでいます。
さあそれでは、
あなたの苦しみに気を向けてください。
そして、呼吸に気づいていきましょう。
息を吸うとき、私は今息を吸っていると気づき、
息を吐く時、私は今息を吐いていると気づきます。
どんな時も呼吸への気づきを忘れないでください
吸う息に気づき、吐く息に気づきます。
呼吸に気付きながら、自分の苦しみに気を向けてください。
そして、今ここに現実にある苦しみと、
想像によって生み出す苦しみを明確に線引きしてください。
例えば、仕事に行くのが嫌だと思った時、
仕事に行くのが嫌だという気持ちそのものと、
仕事に行ったら、あの人にも会わなきゃいけないし、
こんなことをしなければいけないし、
こんなことが起きるかもしれない、
そんな時どうすればいいんだろう、
何ていうのは全て想像です。
現実の苦しみというのは、
「仕事に行くのが嫌だ」と思った時の、
心と体の反応です。
例えばそれは、心がワサワサしていたり、
体が緊張していたり、首や肩に力が入っていたり、
心拍数が高かったり、そういった感覚です。
これは一つの例えです。
あなたを煩わせるどんな苦しみであっても構いません。
その苦しみ自体が、
どの程度、想像によって生み出されているかを観察してください。
そしてできるならば、その想像を少しの間でいいので止めてみてください。
そして、その間、身体や心の感覚を観察してください。
この観察だけで、
想像が心の苦しみのほとんどを占めていると
気付く人も出てくるでしょう。
人によっては、
心の苦しみの100%全てが
想像による苦しみということもあります。
そこまでいかなくても、
少なくとも、すべての苦しみのうちの
40%以上は想像による苦しみです。
そしてこの、
想像による苦しみというのは、
現実の苦しみよりも遥かに苦しいものです。
実際これは、あなたの人生経験を持って、
いくどとなく体験してきていると思います。
例えば、友達からの誘いに乗り気じゃなく、
行くまではずっと嫌な気分でいたのに、
当日を迎えて、行ってしまったら、
なんだかんだと最後まで楽しめた。
というようなことや
嫌だ嫌だと思ってずっと避けていたことが、
実際にやってみたらあっさり終わってしまい
拍子抜けしたというような経験です。
これはよくよく覚えといてください
私たちは、現実よりも想像の方が苦しいのです。
しかし、そのことを知ったからといって、
苦しみを生む想像をすぐに止めることはできないでしょう。
ですので今日はまず、
自分の想像が苦しみを増幅させているということを知ってください。
そしてそのことに気づいた時、
潜在意識は、想像によって苦しみを生み出すことの愚かさに気づき始めます。
あなたが今日からすべきことは、
ただ呼吸に意識を向けて、
吸う息に気づき、
吐く息に気づきながら、
自分が想像によって苦しみを産み出してると思ったら、
「私は今、想像によって苦しみを生み出している」とだけ観察してください。
そして、その想像によって、
どれほどの苦しみを生み出しているのか観察してください。
たとえそこで、想像によって多くの苦しみが生み出されていたとしても、
そのことを「ダメだ」とは思わないようにしてください。
それは、前回のプログラムでお話しした通りです。
ダメなことをダメと思わない。
出来事に対し、感情的な評価をしないことを心がけてください。
出来事に対し、感情的な評価をしないことを心掛けてください。
あなたはいつだって、
そのものをありのままに知るだけで良いのです。
あなたのあなたに対する評価を止め、
あなたの他人に対する評価をやめていくこと、
それこそが、瞑想の目指すべき目的地です。
ただ気づいてください。
呼吸に気付きながら、
息を吸うとき、私は今息を吸っていると気づき、
息を吐く時、私は今息を吐いていると気づきます。
想像によって苦しみを生む時、
呼吸に気づきながら
「私は今、想像によって苦しみを生み出している」と気づいていてください。
呼吸に気付きながら
「私は今、想像によって生み出された苦しみを感じている」と気づいてください。
それだけで構いません。
まずは、自分自身が何に苦しみを感じているのかを
思い起こします。
そして、その苦しみが、
どれほど想像によって生み出されているのかを観察します。
呼吸に気付きながら、
自分の想像力の豊かさに
感心してください。
今はそれだけで構いません。
やがて、その想像力が、
あなたのために、ポジティブに働いてくれる日が来るでしょう。
想像によって苦しみを生み出すのをやめ、
ただ現実にある、
苦しみの実体そのものだけを掴んでください。
想像力は、今度は、
あなたの心や体の苦しみを取り除くために働いてくれるでしょう。
明日もまた、同じように気づきを得てください。
呼吸から意識を離さないようにしてください。
今後あなたの意識は、
常に、呼吸の気づきとともにあります。
呼吸の気づきとともに、
観察を続けてください。
そこに一切の評価をすることなく、
好きになることも、嫌いになることもなく、
ただありのままを受け止めてください。
呼吸に気付きながら、
続けていきましょう。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥
それでは、今日の瞑想を終えて行きましょう。
いつものように、瞑想を終える動作に入ってきます。
2、3回大きな深呼吸をします。
深呼吸をする時は、急に大きな深呼吸をするのではなく、
今の呼吸から徐々に呼吸の幅を大きくして、
やがて、大きな深呼吸へと切り替えてきます。
深呼吸を終える時も同じです。
まるで、振り子の幅が徐々に小さくなっていくように、
呼吸の幅を徐々に小さくしていき、
最後に普通のペースの呼吸に戻していきます。
呼吸が落ち着いた、手の指先から動かしていきます。
手をグーパーグーパーして、
手首、腕、肩、首と動かし、
背骨をゆるめていきます。
目は閉じたまま、
意識を自分のいる部屋に戻し、
目の前の光景を鮮明に想像できたら、
その光景を確認するかのように、
目を開いていきましょう。
お疲れ様でした。
本テキストは音声から書き起こしているため誤字なども多くあります。また、音声と完全に一致するものではありません。瞑想の振り返りの参考にしていただければ幸いです。
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