心と身体の苦しみを乗り越える瞑想8週間プログラム、第2回目です。今回のテーマは「心や身体の苦しみの要素を知る」です。心の苦しみがなにからできているのかを知ると、心の苦しみは驚くほど軽くなります。テキストは114頁の「ポイント」を参考にしてください。本プログラムは「D:観察法」を簡単にしたものになります。
※このプログラムは、未完成のため、完成までに8週間以上時間がかかります。次回のガイダンスがアップされるまで、繰り返し同じガイダンスに取り組んでいていただき、瞑想の訓練を積んでいただければ嬉しく思います。
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ですのでもし、
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という方がいらっしゃいましたら、
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第2回目「心や身体の苦しみの要素を知る」テキスト
心の苦しみを取り除く8週間プログラム2回目です。
今回は、『心や身体の苦しみの要素』を知っていきましょう。
私たちの心の苦しみは3割が本当の苦しみであり、
残りの3割は、苦しみを苦しみと思うことによって生まれる苦しみであり、
残りの4割は、苦しみを想像することによって作り出される苦しみです。
つまり私たちは、7割もの苦しみを、
自分自身の頭の中で作り出し、
自分自身に与え続けているのです。
そのことを正しく知っていくとき、
あなたの苦しみは70%も取り除かれます。
さあそれでは瞑想を始めていきましょう。
姿勢を整え、目を閉じて始めて行きます。
呼吸に意識を向けてください。
吸う息に気づき、吐く息に気づいていきます。
-。
そして、呼吸に気づきながら
あなたの心の苦しみを感じてみてください。
その苦しみは、人によって様々でしょう。
心の苦しみもあれば、身体の苦しみもあります。
しかしどの苦しみであっても、本当の苦しみは
あなたが感じている苦しみの30%程度です。
なかには、私の苦しみは30%程度ではない、
私は本当にもっと苦しんでいるのだと
思う人もいるかもしれません。
さあこれも瞑想のひとつです。
もし、あなたが、私のこのガイダンスに
否定的な気分になったとしても、
そこで感情的な反射をすることなく、
何が語られるのかを最後まで聞き届けてみてください。
このガイダンスは、多くの人に向けて話しているため、
時に抽象的であったり、
あなたには合わないこともあるかもしれません。
前回のガイダンスでもお話ししましたが、
そうすると人は、この瞑想という苦しみから逃れるために、
「こんなものは聞く必要がない」
「こんなことはする必要はない」
「こんなことして何になるんだ」
という疑問が次から次へと浮かんできて、
この瞑想を止める言い訳をし始めます。
あなたが人生に苦しんでいれば苦しんでいるほど、
瞑想というのは辛いものになるでしょう。
なぜならば、瞑想は、
あなたを現実に向き合わせるからです。
物事から逃げ出す一番簡単な方法は、
怒りと嫌悪です。
瑣末なことにとらわれて
物事の本質を見失うことのないようにしてください。
これは人生のどんな場面においても言えることですが、
怒りや嫌悪を感じた時、
そこには自分について学べることがたくさんあります。
話を戻しましょう。
あなたの苦しみに意識を向けなおしてください。
そして、考えてみてください。
その苦しみを、あなたはどう評価していますか?
良いことと受け止めていますか?
それとも、悪いことと受け止めていますか?
ほとんどの人が、悪いことと受け止めているはずです。
それこそが、苦しみの余分な30%です。
「この痛みのせいで、私はまともな生活ができない」
「こんなじゃなければ、もっと頑張れるのに」
「なんで私がこんな目にあわなければいけないんだ」
「緊張なんてしちゃダメだ、しちゃダメだ」
「幸せでいなければいけない」
「鏡を見れない自分がダメだ」
「人と上手くできない自分は何てダメなんだ」
「この歳になっても何も変わらない自分が何てだめなんだ」
そんなふうに、
苦しみ自体を否定し続けていませんか?
苦しみの元に対して、
それを拒絶することによって、
心の中にさらに苦しみを生み出しています。
ここで大切なことをお伝えします。
「苦しむこと、うまくできないことはダメなことではない」
ということを知ってください。
本当にダメなことは、
「苦しむことが駄目なことだと思うことであり、
うまくできないことがダメなことだと思うこと」です。
苦しみが駄目だ、
できないのがダメだという思いが、
あなたを30%余分に苦しませます。
その思いを止めてみてください。
このガイダンスを聞きながら、
呼吸に意識を向けます。
息を吸うとき、私は今息を吸っていると気づき、
息を吐く時、私は今息を吐いていると気づきます。
そして、呼吸に気づきながら、
今の苦しみそのもの、
苦しみの実体に目を向けてください。
苦しみの実体というのは、
体の感覚にほかなりません。
それは、身体の痛みだけではなく、
心の苦しみであっても同じことです。
心の苦しみも、
必ず、身体の反応として出ます。
逆に言えば、体の反応が心の状態を作り出すとも言えます。
呼吸に意識を向けながら、
吸う息に気づき、吐く息に気づきながら、
身体の感覚に意識を向けてください。
体の痛みに対して、
良いことであるとも悪いことであるとも思わず、
ただその感覚を感覚として受け止めてみてください。
心が不安や苦しみに満ちているとしたら、
心拍数の変化や、筋肉の緊張として現れる、
体の感覚を観察してみてください。
そしてその感覚をそのまま受け止めてみてください。
それ以上でもなく、
それ以下でもない、
その感覚を受け止めてみてください。
身体や心の反応に対して、
怒りや嫌悪を持って評価しないでください。
呼吸に気づきながら、
身体の感覚に、
心の感覚に気づいてみてください。
そして、そのままの感覚を
そのままの感覚として受け入れます。
ー。
このように、身体や心の反応に対して、
一切の評価を加えず、
ただ受け止めた時、そこには、
苦しみの実体以外のなにものもありません。
あなたが苦しみを感じ、
苦しみを忌み嫌う時、
あなたがあなたを余分に苦しめているのだと知ってください。
苦しみや痛みがダメなことだと評価しないでください。
ダメなことをダメなことだと思わないでください。
ー。
痛み苦しみを感じる時、
ただ、「私は痛み苦しみを感じている」とだけ理解し、
受け入れてください。
早く直さなければとか、
変えなければとか、
どうにかしなければとか、
みんなができているのにとか、
私のせいでとか、
そういう評価は一切捨てて、
身体の感覚、心の感覚をただそのままに感じてください。
今ある感覚だけがあなたの真実です。
痛み苦しみを感じる自分を否定し、
自分でいじめ続けるのを止めてください。
感覚を感覚のままに受け止めて、
一切の評価をしないようにしてください。
最初はなかなか理解できないかもしれませんが、
呼吸に意識を向けながら、
身体の感覚、心の感覚に意識を向け続ければ、
やがて理解は自然と起こります。
起こるに任せてください。
それまで忍耐強く続けてください。
瞑想というのはいつもそうです。
聞いたから理解できるという人はほとんどいません。
多くの場合は、実践の中で体感を持って理解していくのです。
瞑想を継続してください。
吸う息に気づき、吐く息に気づきながら、
身体の感覚、心の感覚に意識を向けていきます。
その時、一切の評価をしないように気を付けてください。
やがて深い理解が訪れます。
呼吸に気づきながら
身体の感覚、心の感覚を観察し続けてください。
その二つは必ず同時に気づき続けてください。
ー。
さあ、それでは今日はここまでにしましょう。
瞑想の最後には大きな深呼吸を2.3回行い
身体を内側から起こしていきます。
そして、深呼吸が終わったら
手の指先から少しずつ動かして身体を起こしていきます。
目は閉じたまま、意識を今いる部屋に持ってきます。
周りの景色を鮮明に想像出来たら、
その景色を確かめるようにゆっくりと目を開けて
瞑想を終えていきます。
お疲れさまでした。
本テキストは音声から書き起こしているため誤字なども多くあります。また、音声と完全に一致するものではありません。瞑想の振り返りの参考にしていただければ幸いです。
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