怒られても落ち込まなくなる考え方

今回は、「怒られても落ち込まなくなる考え方」のお話です。

youtube動画『怒られても落ち込まなくなる考え方』

「怒られても落ち込まなくなる考え方」書き起こしテキスト

年齢を重ねると人は老いていくわけですけど、老いるというのはさまざまな機能が低下していくことでもあります。

とくに年配になると怒りっぽくなったりすることがありますが、それも一つには脳の機能の衰えなわけです。

なんであれ、バランスを取るというのはとても力がいるものです。例えば、体重を保つにも努力がいるし、筋肉を保つにも努力が入ります。知能を保つにももちろん努力が要ります。それと同じように感情をコントロールするのもやはりとても力がいることなんですよね。

もし、怒りというものが脳の機能に影響しているとしたら、そうすると、同じ出来事に対して怒る人と怒らない人が出てくるわけです。

それは理解できますよね?

じゃあ、なぜ、人から怒られて落ち込む必要があるのでしょうか?

怒るか怒らないかは、相手の脳の機能に由来するのに、なぜ、私たちが落ち込む必要があるのでしょうか。それはまるで、相手の脳の機能低下を落ち込んでいるのと同じことです。

そんなのは余計な落ち込みですよね!

もし、本当に落ち込まなければならない時があるとすればそれは、自分自身で反省をした時です。

それなのに、人から怒られるかどうかを基準に落ち込むのはおかしいと思いませんか?

特に、誰かの理不尽な怒りに対して落ち込むのはとっても無駄なことだと思いませんか?

なぜなら、怒られるかどうかは私たちにかかっているのではなくて、相手の脳の状態にかかっているのですから。

なので、人の怒りに対して反応するというのは多くの場合無駄なわけです。

また、これはもちろん老いによる脳の衰えに関してだけではありません。

アドラー心理学のアドラーは、
「人は目的を持って怒りを自ら選択するのだ」
と言います。

人が怒りを持つ時、それは自然発生的に生じるのではなく、自ら目的を持って怒りを選んでいるのです。

では、その目的とはなんでしょうか?

それは、相手の非を責めて自分を正当化したいから、あるいは、相手を下にみて自分を上位に置きたいという目的です。

この辺のことはテキストの「行動原理」の章に書いてあるので、参考にしてください。

怒りという表現は、一見すると正当性のある主張に見えることもあります。

しかし、その多くの場合、怒りという手段をとらなくても、もっと上手く相手に自分の主張を伝える手段はあったはずです。

人生を振り返り、考えてみてください。

怒りをぶつけられた相手に対して良い人間関係をその後も築き続けられたことがありますか?

その後も付き合わざるをえない相手を除き、
きっとかなり少ないはずです。

つまり、怒りという手段は効率がとても良くないんです。
短期的には自尊心が満たされますが、中長期的にみたら人間関係を壊して、自分の人生を惨めなものにしていきます。

そのようにデメリットしかないのに、怒りという手段を使ってしまうというのは、相手の育ちや人間性の問題なわけです。

それに対して落ち込むということは、
あなたは相手の教育のなさや精神的な未熟さに対して落ち込んでいるということになり、

結局それもまた同じことなんです。

だから、
人の怒りに対して落ち込むことはないんです。

逆に考えればこれは、怒りを持つ私たち自身に対しても勉強になる話です。

―。

怒りは良くない、そうはいっても、なかなか感情を完全に抑えることなんてできませんから、怒りたくなることも多々あります。中には、そりゃ怒って当然だよな、という環境に置かれている人もいたります。

ですので、怒りを持つこと自体はおおらかに受け止めつつも、自分が怒りを起こす時にこれだけは知っておいてください。

「私は自分で怒りという表現方法を選択しているのだ」と。

よく、「あいつのせいで私は怒っている」という人がいますが、それは一番ダメなパターンです。

怒りのコントロールは難しいものですので、それは瞑想の中で少しずつできるように頑張り、今日からはただ、自分が怒りを感じる時、「今自分は自分で怒りという感情を選択しているのだ」と理解するようにしてください。

もっと上手くできる人は、自分がなんの目的を持って怒りを選択しているのかまで考えてみてくださいね。
その時、「相手のためだから」とから「怒らないと聞かないから」という理由ではいけません。なぜ、それがダメなのか、そういうこともテキストの「行動原理」の章に書いてありますから、ぜひ読み返してみてください。
もちろん、テキストをお持ちでない方のために、こういう点も瞑想ガイダンスの中でお伝えしていきます。

今は、ご自分でできる限り、
自分の本心の深いところから答えを探してみてください。

出来事と感情的な反応の間にはスペースがある、ということにやがて気づいていくでしょう。

そこに、この人生の選択の自由があります。
もし、そのことを知れば、
あなたはどんな時代、どんな世界に生まれても、
必ず幸せになることができます。

次回の瞑想ガイダンスは、
この、
「刺激と反応の間のスペース」
です。

補足;次回の瞑想ガイダンスクは「復習と観察訓練」になります。「刺激と反応の間のスペース」はその次の第12回目になります。

『あなたを責めている人は誰もいない』テキスト行動原理から

誰もあなたを責めているのではないと知りましょう。みんな鏡を見ているだけです。つまり、相手は、あなたを通して自分自身を見て、過去の記憶と闘っているのです。そしてそれは当然、私たち自身に対しても言えます。私たちが誰かを責める時、それは自分の中の不足と闘っているのです。
不毛な闘いを止め、自分の持っている良さに目を向けていきましょう。それはもちろん、相手の良さに目を向けていくことでもあります。

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