【テキスト講義第1回目】はじめに:私たちはなぜ瞑想をするのか

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私たちはなぜ瞑想をするのか

私たちは誰でも、幸せを求めて毎日を生きています。

自分の仕事を選ぶのも、付き合う友達を選ぶのも、「自分が幸せなれるかどうか」を基準に考えています。意識的には、そんなことを考えない小さな選択であっても、その根本には嫌なことを避け、幸せになりたいという思いがあります。

欲しいものを手に入れた時の幸せ、好きな人に会えた時の幸せ、病気や不調が治ったときの幸せ、目標を達成できた時の幸せ、私たちは日々、そういった幸せを獲得しながら生きています。

しかし、その反面、手にしたものを失った時の不幸、嫌いな人に会わなければいけない不幸、病気になってしまった時の不幸、目標達成を失敗した時の不幸、そういう不幸もまた望まずとも手にしながら日々を過ごしています。

では、私たちはこの「幸せ」と「不幸」の出来事を自分の意志でコントロールすることができるでしょうか? 自分が入りたい会社に入り、自分が好きな同僚だけを隣席に置き、自分が好きな人と付き合い、自分が欲しいものは全て手にして、そして、それらを失うことがなく、自分や大切な人が病気になることもなく、老いることもない、そんな人生が送れるでしょうか。もちろん、そんなことができるわけがありません。仮に、生まれに恵まれて、あらゆるものを手に入れることができたとしたらどうでしょうか。

嫌いな人は退けることができ、欲しいものはなんでも手にして、病になっても最新の医療施設で治療を受けられる、そんな状態ならもしかしたら若いうちは不幸を感じないかもしれません。このテキストを読んでいる人の中にも、そこまでではなくても、環境には恵まれていて、不幸を感じていない人がいるかもしれません。しかし、そうするとどうでしょうか。今度は「退屈」という幸福のもう一人の敵が現れます。

そう考えると、私たちの幸不幸は、自分たちがコントロールできない外部のものに完全に依存しているということになります。つまり、私たちが幸せになれるか不幸になるかは運次第だということになってしまいます。

しかし、私たちは、どのような状態であっても幸せに生きている人がいることを知っています。生まれつき手足がない人が、誰よりも幸せな人生を送っています。事故で家族を失った人が、新しい生きがいを見つけて幸せに生きています。余命を宣告されてから、今まで以上に心の平穏さを得た人がいます。

一見すると、「不幸」に見える状況であっても、「幸せ」に生きられる人たちがいます。この違いはなんでしょうか。

ドイツの哲学者ショーペンハウアーは言っています。

「現実になにが起きたかではなく、私たちがその出来事をどう認識したのかが私たちを幸福にしたり不幸にしたりするのである」

また、彼は古代ローマの思想家の言葉を引用してこうも書いています。

「出来事が人間を不安にするのではなく、出来事に対する見解が人間を不安にするのである」
※不安を「不幸」に置き換えても同じことが言えます。

そして、この「出来事をどう受け止めるのか」は、「精神的な能力」によって確定されると言います。それはつまり、「幸福とは精神的な能力による」ということです。

例えば、持ち上げられるバーベルの重さは、筋肉の量によるのと同じように、人生の幸せもまた、精神的な能力の高さによるということです。

ショーペンハウアーは言います。

「人間の幸福の主たる源泉は自らの内面にある」

冒頭で話したように、私たちは誰でもが幸せを求めて毎日を生きています。もし、本当に幸せになろうと思ったら、外的なものでいくら満足していても無駄だということです。外的なものでの幸せは、いつかそれを失う時の不幸が必ず待ち構えています。

私たちが本当に幸せになろうと思ったら、「精神的な能力」を磨いていかなければなりません。もし、それをしないのであれば、私たちの人生は運任せの人生になってしまいます。

周りを見渡してみてください。ごく一部の精神的に優れた人を除いて、誰もかれもがお金の心配、仕事先の愚痴、恋人やパートナーの愚痴、生活の心配、健康の不安、子供の心配などで心は常に思い煩っています。また、それらの心配がない人でも、今度は「退屈」や、自分を認めてもらいたいという「自己顕示欲求」があふれ出てきます。

古代ローマの哲学者アリストテレスはいいます。

「幸福は自分に満足する人のもの」

瞑想は精神的な能力を高め、内面から幸せをあふれ出させる技術です。瞑想によって、外部の豊かさではなく内部の豊かさを追い求めることで、本当に満足のできる幸せで豊かな人生を自力で勝ち取ることができるようになります。

瞑想を実践していくなら、私たちはどのような時代、どのような環境、どのような場所に生まれようとも、たとえあなたがいくつでも、たとえ他の人に比べて自分にはなにもないように思えても、たとえこれまでの人生がみじめなものだったとしても、たとえあなたの余命があと1日だったとしても、あなたは必ず「世界一の幸せ者」になれます。

まとめ&ワーク

まとめ

瞑想をする表面的な目的は様々だけど、みんな最終的には「幸せ」という同じゴールを目指しているんだ。

じゃあ、どうすれば幸せになれるのかというと、「精神的な能力を高めること」というお話でした。

ワーク

あなたはなぜ、瞑想を学ぼうと思ったのか教えてください。

難しく考える必要はありません。また、瞑想を学ぼうと思ったきっかけがほんの些細なことであったとしても問題ありません。

こうしてあなたと瞑想を繋いでくれたご縁がどんなものだったのか教えてくださいね。

ワークの提出

ワークは下記フォームから提出していただけます。
頂いた内容には基本的にお答えしませんが、どのように取り組まれているかをこちらで拝見させていただきます。

こういう講義は独りで向き合わなければならないため、どうしても学習効率が下がります。

そこで、このような課題の提出を通して、
ご自分の学習のモチベーションアップにつなげて頂ければと思います。

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